鳩賀家の事件簿

勝手きままな姑に振り回される嫁のとりとめのない話

行き当たりばったり旅行4

 次の日の朝、私と豆男さんと義母の粒子様だけ早めに起きて、先にメインの用事の場所に行く事になっていた。時間が早めだし遅刻したらいけないと言う理由だった。それで、宿の人におにぎりを作ってもらって早めに用意して出かけることにした。でも、後の人たちももう起きていたので大丈夫そうだなと思ったけれど、一抹の不安もよぎっていた。そして、その嫌な予感が当たってしまった。

 早めに行って、手続きを終えて控え室にいたら、もう着いていないといけないのに後の人たちが来なかった。それで、どうしたんだろうなと思ったら、先方の都合で15分早く用事を始める事になってしまい、予定ならそれまでに着くはずだからと思い、それに応じてしまった。その後時間が早まった事は電話連絡したけれど、その後の連絡がなくて、後、10分で始まるなと思った時にやっと電話が掛かってきた。当然、「着いたよ」という連絡だと思ったのに、まだ自動車の中だという。しかも、ゆっくり出たためさっき出たばかりだという。「鉄子さんのご主人の体調が戻っていないからゆっくり出させてあげたい」という砲子さんの意向を組み入れて、遅く出ることになっていたけれど、いくらなんでも遅すぎると呆れてしまった。前の日に決めた到着時間に出発していたからだ。あと、10分では着きそうもない。私たちもここに来る時にハプニングがあって、細い路地にバスが3台もいたため曲がるのに時間が掛かっていたため、迂回した方がいいなと判断して、粒子様が「ここの道じゃないと駄目なんじゃないの」と言うのを無視して迂回路に行ったら、すんなり到着したけれど、後の人もそういうものに巻き込まれているかもしれない。宿においてあった地図だってきっと見てるか、持って来ているだろうと思ったけれど、それは甘かった。やはり、道に迷っていた。それを直前になって電話で聞いてきた。係の人が控え室に呼びに来て、移動する途中だったので、さすがに、
「自力で来てもらうしかないよ」と豆男さんに注意した。豆男さんはそれでも人がいいから、仕方なく教えていたけれど係の人を待たしていたので、
「待っているから切ったほうがいい」と注意した。それで、豆男さんが心配しながらも途中で電話を切っていた。
「地図があったから、きっと見てるはずだし、きっと、ここの地図とかはインターネットなどで調べて用意しているだろうから大丈夫だと思う」と私が言ったら、豆男さんは浮かない顔をしていたので、「あれ?」とは思った。結局、たっぷり10分遅れて、慌てて入ってきた。当初の到着予定時刻よりはるかに遅れていた。

 後で聞いたら、地図を用意していなかったらしい。何年か前にもここに来たことがあるから、迷いやすい道だということは知っているはずなので、家からこの辺りの地図とかインターネットとかで調べていると思い込んでいたが、それは甘かった。しかも、宿においてあったパンフレットにいたっては、
「へえ、そんなものがあったんだ?」と聞いてきて、言えばよかったと後悔した。まさか、あれだけ、地図を見て「明日はどこに行こう」と話し合っていて、そういう方面を調べていなかったとは・・・つくづく甘かったなと思った。本来の目的の方はもう抑えてあるから、その後の予定を決めているものだと思い込んでいた。豆男さんはそういう妹達の性格を分かっていたようで、それでさっき浮かない顔をしていたんだなと気づいた。これじゃあ、先が思いやられるなと思った。

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プロフィール

<strong>はとマメ</strong>

はとマメ

長男の嫁ってなんなんでしょ!?と言う話を綴ってあります。
*登場人物*
鳩賀豆男:優柔不断 義母粒子の言いなり
鳩賀粒子(つぶこ):豆男さんの母親。自己中心的でわがまま、威張ることが好き、家事は苦手、周りに迷惑ばかりかけている
鉄子:豆男の妹 粒子の面倒を何かと見る優しい性格
砲子(ぽうこ):豆男の妹 ちゃっかりした性格のお調子者

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