鳩賀家の事件簿

勝手きままな姑に振り回される嫁のとりとめのない話

コメディじゃない!

 このエピソード集をある程度書いたところで、豆男さんに読んでもらった。その間、ゲラゲラ笑っていた。
「そうそう、あった、あった」「そういえばこんな事を言っていた」と、とても楽しそうである。
 この反応は、何だろう? まるで、吉本新喜劇かサザエさんでも見ているようなリアクションだ。
「これは、コメディじゃないよ!」と言ってみたけれど、豆男さんは話を聞きながして、続きを読んでいた。

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そうか社交辞令だったんだな

 義母の粒子様は、挨拶などはとても丁寧だ。だから、それなりに気配りができる人だと最初は思っていた。
 電話で「風邪を引いていませんか」とか、「お体は大丈夫ですか?」と聞いてくれていたのを、真に受けていたけれど、それらはどれも社交辞令だったようだ。
 風邪をひかせても知らん顔、夏バテさせるようなことも平気でさせて、嘘をついてまでごまかしたり、自分が悪いことでも往生際が悪く人のせいにしたり、平気で遅刻したり、人を1時間30分も平気で待たせ、自分のことを棚にあげて他の人が遅刻したら怒り、人を見下すことを平気で口にしていた。

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似てる

 ある時、義母の粒子様が親族の集まりの写真を見せてきた。見てから返そうとしたら、豆男さんが突然笑い出した。
「なに?」と聞いた。
「似てると思わない?」と聞かれて、
「誰と?」と聞いてしまった。
 名前を聞いて、なるほどと思った。ちょっと前に、某古典芸の有名親子がテレビで会見しているのを見て、
「この子供たちを従えてる態度がそっくりだよな」と豆男さんが言った事を思い出した。

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言い訳いっぱい

 義母の粒子様の謝り方は、全然変わっていなかった。言い訳から入る。本当に、謝って欲しいときは、言い訳などいらない。それより本当に悪かったすまなかったという心を素直に見せてほしかった。そういう態度をされて、しょうがない、お互いさまの部分もあるし、これからの付き合いもあるし許したほうがいいと言う気分になると思う。
 けれど、粒子様の謝り方は、ひどく苦々しい気分のままで終わる。粒子様の謝りかたを見ていると、
「私は悪くないのよ、何とか怒るのをやめて」という感じがしてならないのだ。

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通帳事件

「すぐに来て」と義母の粒子様が電話で連絡してきた。豆男さんは、もう完全に見放した後なので、割と冷たく返事をしていた。
「なんだ。何があるんだ。どうしたんだ」ときつく返事をしていたけれど、ただ「来てくれ」とうれしそうに言っていたらしい。
 胡散臭さを感じつつ、振り回されるのはもう嫌だからと渋々、実家に寄ってみたところ、20年位前に使っていた豆男さんの通帳を出してきて、残高が、12万くらいあった。でも、その通帳に『新通帳に繰越』の判がなかった。

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プロフィール

<strong>はとマメ</strong>

はとマメ

長男の嫁ってなんなんでしょ!?と言う話を綴ってあります。
*登場人物*
鳩賀豆男:優柔不断 義母粒子の言いなり
鳩賀粒子(つぶこ):豆男さんの母親。自己中心的でわがまま、威張ることが好き、家事は苦手、周りに迷惑ばかりかけている
鉄子:豆男の妹 粒子の面倒を何かと見る優しい性格
砲子(ぽうこ):豆男の妹 ちゃっかりした性格のお調子者

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